![]() 水性インク用の記録要素
专利摘要:
本発明は、紙支持体ならびに、該支持体の一方の表面上にコートされた、順番に:下側のインク受容層、上側の光沢層、該支持体の反対側の表面上にコートされた、75質量%以上の微細な無機粒子およびバインダーを含む内側層、およびポリマー材料から実質的になる外側層、を含む画像記録媒体を指向している。本発明の他の態様は、インクジェット印刷方法に関する。 公开号:JP2011508691A 申请号:JP2010540647 申请日:2008-12-18 公开日:2011-03-17 发明作者:カール シュルツ,テリー;ポール デメジョ,ローレンス;エドワード ミゼル,グレゴリー 申请人:イーストマン コダック カンパニー; IPC主号:B41M5-00
专利说明:
[0001] 本発明は、包括的には印刷の分野、そして特には水性インク用の記録要素に関する。より具体的には、本発明は、印刷機中での搬送が改善され、そしてカールの傾向が低減された、カット紙の形態にある記録要素に関する。] 背景技術 [0002] 進歩したパーソナルコンピュータおよびインクジェット印刷機がいまや利用できる、家庭およびオフィス環境にあって、ほとんど至る所に存在するようになっているデスクトップ印刷プロセスにとっては、水性インクは、しばしば最も好適な種類である。インクを吸収するために親水性の性質を持っているために、インク受容媒体は、水分に関して環境と動的平衡にある。親水性の材料は、水分を吸収すると膨張する傾向がある。多層材料の内部において膨張に差があると、カールをもたらすことになる。通常は、写真品質の媒体は一方の表面だけに印刷するように意図され、そして従って、優れた画像品質を与えるのに必要な高価なコーティングは、記録材料の一方の表面にしか与えられない。非対称にコートされた媒体によって環境湿度の吸収に差があると、望ましくないカールをもたらす。一方の表面に水性インクで印刷した場合には、対称的にコートされた媒体でさえカールする可能性がある。] [0003] 審美的ならびに実用的な理由から、インクジェット写真用紙のカールは望ましくない。コートされた紙は、環境因子(最も重要なのは相対湿度)に応じて、あるいは例えば印刷の間、もしくは製造の間の湿潤または乾燥に応じて、カールする傾向を示す場合がある。カールはコーティングの中に、製造工程の間の非対称処理を通して誘発されるか、または印刷機中でのその使用の前の湿度変化によって誘発される可能性がある。カールした紙は、印刷機による精確なピッキングおよび給紙にとって不適である可能性がある。カールしていない紙であってさえも、適用されたインクによる再湿潤でカールし、そしてヘッドの当たり(head strike)を引き起こすか、または搬送ができなくなる可能性がある。最終的に、カールした印刷物は、印刷機の出力トレイ中で衝突する可能性がある。これらの理由から、カールの現象は、複雑な現象である可能性がある。それにもかかわらず、製造者らは、インクジェット受容体の、種々の条件下におけるカールを最小化することを切望している。] [0004] 画像受容層の反対側の支持体表面上の裏面コーティングが、記録用紙の両面のカール傾向を均衡させることによって、カールの低減を与えることが知られている。例えば、Ideiらは、米国特許第5,302,437号明細書中で、無機粒子およびバインダーを含む裏面コート層を開示しており、そして前面および裏面コーティング間のコーティング質量の差異を最小化することを推奨している。カールは低減される可能性があるが、印刷機の搬送機構による信頼できる媒体のピッキングおよび給紙の問題は残っている可能性がある。] [0005] 積重ねて保持された、事前にカットされた標準サイズの記録材料は、便宜性から、デスクトップ印刷機に普遍的に受け入れられている。印刷機の搬送機構は、印刷プロセスの最初に、給紙の積み重ねから1枚のシートをピッキングする手段を含んでいる。精確に1枚のシートの、信頼できるピッキングには、このシートが、通常は一連の追従ローラー(compliant rollers)を含んでいる印刷機の搬送機構とは滑ることのない接触を維持し、そして媒体供給の積み重ねからは容易に滑ることが必要である。「ピッキング」の失敗や、1度に複数のシートをピッキングすることは、プリンターのシート供給機構による操作に不適な表面特性を備えた記録材料から発生する問題である。] [0006] 積み重ねからの1枚のシートの滑りは、前面対裏面の静摩擦係数、および裏面の搬送ローラーとの粘着力によって影響を受ける。Owatariらは、米国特許第5,928,787号明細書中で、水性バインダーおよび高級脂肪酸塩の裏面コーティングを開示している。この取り組みの問題点は、写真品質媒体の前面上の大きなコート質量のカール傾向を相殺するために、大量の高価なポリマーが必要とされることである。] [0007] Ishiyamaらは、米国特許第6,436,514号明細書中で、支持体の前面上にインク受容層と光沢層を備え、そしてこれらのコート層とは反対側の支持体の表面に、顔料およびバインダーを含む層を備えた、多孔性の画像記録要素を開示しており、この光沢層と裏面コート層との間の静摩擦係数は、20℃で相対湿度60%(「RH」)の条件下で0.9以下である。] [0008] 裏面層中のバインダー量が少ない場合には、低温や低湿度の条件下では、印刷機中での搬送は信頼できないものになる傾向となる可能性がある。更に、裏面層の結着性が低い可能性があり、媒体のスリットや切断の製造操作中および印刷機を通る媒体の搬送中に塵埃の生成の問題をもたらす。裏面の低い結着性の他の問題は、台紙に貼る目的で、裏面に接着剤を塗布する場合に、裏面がはがれることである。一方で、仮に裏面用のコーティング組成物中のバインダーの水準が著しく増大すれば、このコーティング組成物の粘度が増大し、そしてその組成物は希釈しなければならないので、乾燥の必要性を増し、または製造の生産性を低下させる結果となる。] 発明が解決しようとする課題 [0009] 本発明の目的は、種々の条件下でのカールの傾向が低減され、印刷機中でのカット媒体シートのピッキングおよび給紙の信頼性が向上し、そして裏面コーティングの結着性が高い、光沢のある、多孔性のインク受容媒体を提供することである。] 課題を解決するための手段 [0010] 本発明は、上記の問題点の1つまたは2つ以上を克服することを指向している。簡潔に要約すると、本発明の1つの態様によれば、支持体および、この支持体の一方の表面にコートされた、少なくとも1つのインク受容層、ならびにこの支持体の反対側の表面にコートされた、少なくとも50質量%の微細な無機粒子とバインダーを含む内側層、およびポリマー材料から実質的になる外側層、を含んでなる画像記録媒体が提供される。] [0011] 本発明の他の態様は、上記のインクジェット記録媒体上へのインクジェット印刷を含むインクジェット印刷方法に関する。] 発明の効果 [0012] 本発明のインク記録媒体は、光沢のある、写真品質の画像を与え、確実に比較的に平坦となり、そして印刷機構によって確実に積み重ねからピッキングされ、そして搬送される。裏面層の結着性は、製造操作、印刷および貼付け(mounting)の間の粉立ちや層間剥離を防ぐのに十分である。重要なことは、種々の条件下でのカールの傾向は、本発明を用いることによって著しく低減されることである。] [0013] ここで言及される粒子径は、特に断りのない限り、水中に分散された希釈された粒子の光散乱測定法によって測定されたメジアン粒子径であり、NANOTRAC(Microtac Inc.)、MALVERN、またはCILAS装置または基本的に同等の方法を用いたレーザー回折法または光子相関分光法(PCS)を用いて測定され、この情報はしばしば製品資料中に与えられている。0.3マイクロメートル超の粒子径については、粒子測定は、Micromeritics SediGraph(登録商標) 5100または同等の方法による。50nm以下の粒子径については、粒子測定は、それぞれの試料の、直接法、透過型電子顕微鏡法(TEM)または同等の方法による。特に断りのない限り、粒子径は二次粒子径を指している。] [0014] ここで用いる用語、「上の」、「上方の」、「上側の」、「下の」、「下方の」「下側の」などは、インクジェット媒体中の層(複数)について、支持体上のこれらの層の順番を指しているが、しかしながら必ずしも、これらの層が直接に隣接しているか、または中間層がないことを示してはいない。] [0015] 通常のインクジェット記録または印刷システムでは、インク液滴はノズルから、高速で、記録要素もしくは媒体に向けて放射されて、この媒体上に画像を生成する。このインク液滴または記録液は、通常は記録剤、例えば染料もしくは顔料および大量の溶媒を含んでいる。この溶媒、または担体液は、通常は水性の混合物から作られており、例えば、水および1種もしくは2種以上の有機材料、例えば一価アルコール、多価アルコールなどを含んでいる。] [0016] インクジェット記録要素は、通常は、無機、ポリマーもしくは有機−無機複合材粒子、ポリマーバインダー、および場合によっては添加剤、例えば染色堅ろう度増進剤もしくは媒染剤を含む、少なくとも1つのインク受容層、または「IRL」を、支持体の少なくとも一方の表面上に有する支持体を含んでいる。これらの粒子は、化学組成、大きさ、形状、および粒子内部の多孔度が様々であってよい。この場合に、印刷液は、IRLの開放の、相互に連結された細孔中に吸収されて、次いで毛管現象によって、即座に指触乾燥状態になる印刷物を得る。通常は、多孔性媒体(これは1層または2層以上の層を含んでいてもよい)の相互連結された粒子間の細孔の全体の体積は、画像を形成する適用されたインクの全てを保持するのに十分過ぎる体積である。] [0017] 基本的に、多孔性層中の有機および/または無機粒子は、粒子間に間隔を置くことによって細孔を形成する。バインダーは、これらの粒子をいっしょに保持するために用いられる。しかしながら、大きな細孔体積を維持するためには、バインダーの量は制限されることが望ましい。多過ぎるバインダーは、粒子もしくはビーズ間の細孔を埋め始めるであろうし、このことはインクの吸収を低下させるであろう。一方で、バインダーが少な過ぎると、コーティングの結着性を低減する可能性があり、それによって割れを起こす可能性がある。] [0018] 光沢のある多孔性のインクジェット記録媒体は、1層または2層以上のインク受容層を有している。インクジェット印刷の間に、顔料系インクと使用するように専ら設計されたインクジェット記録媒体は、単一のコート層のみを有していることができる。しかしながら、染料系インクまたは顔料系インクのいずれか、またはその両方と使用するように設計されたインクジェット記録媒体は、通常は、支持体上に、異なる組成の、少なくとも2層のコートされたインク受容層を含んでおり、支持体により近いベース層および、支持体からより遠い、光沢のある画像受容層、もしくは「光沢層」である。] [0019] 当業者は、インクジェット記録媒体のカール傾向には、多くの因子が影響する可能性があることを理解するであろう。例えば、紙の支持体の場合には、水の吸収および剛度に強く貢献するこれらの因子は注目すべきであり、例えば繊維の供給源、硬材または軟材のいずれであるか、紙の坪量、繊維の種類および量、サイジング剤の種類および量、ならびに乾燥およびカレンダリングを含む紙の製造方法である。画像形成表面コーティングの性質およびその製造方法、特に初期の水含有量および乾燥方法は、支持体と相互に影響し合って、補償されていないインクジェット媒体のカール傾向を決定する。] [0020] 本発明のインクジェット記録要素の製造において、当業者は、本発明の範囲内で、媒体のカールする固有の傾向に従って、調整を行なうであろう。] [0021] 上記のように、本発明は、前面と裏面を有する支持体を含むインクジェット記録要素を指向しており、該インクジェット記録要素は、 (a)支持体の前面上の、1層または2層以上の多孔性インク受容層(1層または2層以上のインク受容層の全体の被覆率は、15g/m2以上、好ましくは20g/m2以上、そして態様によっては(特にアルミナもしくはアルミナ水和物を含む)25g/m2以上である)、ならびに (b)該支持体の裏面上の、この支持体からの順番で、以下のコートされた層: (i)無機粒子および固形分で4質量%〜50質量%のポリマーバインダーを含む多孔性の第1の裏面層(この第1の裏面層の被覆率は、2〜50g/m2である)、および (ii)前記の多孔性の第1の裏面層の上の、固形分で75質量%以上、好ましくは85質量%以上、より好ましくは95質量%以上のポリマー材料を含む、非多孔性の最上の第2の裏面層(この第2の裏面層の被覆率は、2〜10g/m2である)を含んでいる。このような非多孔性層は、粒子によって形成される相互に連結された細孔を含まないし、そして好ましくは液体の毛管現象を可能にする粒子を基本的に含まない。最も好ましくは、粒子は基本的にはこの層の表面には存在せず、そのために、インクジェット記録要素の裏面の摩擦係数は、基本的に非多孔性の最上の第2の裏面層のポリマー含有量によって決定される。] [0022] 裏面層については、多孔性の第1の裏面層中の無機粒子は、好ましくはクレー(好ましくはカオリン)、炭酸カルシウム、ベーム石、またはそれらの組み合わせからなる群から選ばれる。好ましい態様では、多孔性の第1の裏面層中のこの無機粒子は、寸法(dimension)の内の少なくとも1つが、1マイクロメートルより小さい。従って、球状粒子よりも大きな最大寸法を有するより平坦な粒子を用いることができる。特に断りのない限り、上記の通り、寸法はメジアン寸法を示す。] [0023] 特に好ましい態様では、本発明のインクジェット記録要素は、多孔性の第1の裏面層を有しており、その中では無機粒子は、カオリン、ベーム石および/または炭酸カルシウムから選ばれ、そして100nm〜2マイクロメートルのメジアン粒子径を有している。より好ましくは、多孔性の第1の裏面層中の無機粒子は、カオリン、ベーム石および/または炭酸カルシウムの3種類の中の同じ種類の材料が65%以上、より好ましくは80%以上である。] [0024] バインダーとしては、多孔性の第1の裏面層において、または非多孔性の第2の裏面層において、いずれかの好適なポリマー材料を用いることができる。好ましい態様では、ポリマー材料は、親水性ポリマー、例えばポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピロリドン)、ゼラチン、セルロースエーテル、ポリ(オキサゾリン)、ポリ(ビニルアセトアミド)、部分加水分解ポリ(ビニルアセテート/ビニルアルコール)、ポリ(アクリル酸)、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アルキレンオキシド)、スルホン化もしくはリン酸化ポリエステルおよびポリスチレン、カゼイン、ゼイン、アルブミン、キチン、キトサン、デキストラン、ペクチン、コラーゲン誘導体、コロジオン、寒天、アロールート、グアー、カラギーナン、トラガカント、キサンタン、ラムサン(rhamsan)などである。好ましくは、親水性ポリマーは、ポリ(ビニルアルコール)、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリ(アルキレンオキシド)、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(ビニルアセテート)もしくはそれらの共重合体またはゼラチンである。また、通常は、良好な結果が、ポリウレタン、酢酸ビニル−エチレン共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル−エチレン三元共重合体、アクリル系ポリマー、またはそれらの誘導体でも得られる。好ましくは、バインダーは、水溶性の親水性ポリマー、最も好ましくはポリビニルアルコールなどである。] [0025] 他のポリマー材料、例えば疎水性材料、例えば、ポリ(スチレン−コ−ブタジエン)、ポリウレタンラテックス、ポリエステルラテックス、ポリ(n−ブチルアクリレート)、ポリ(n−ブチルメタクリレート)、ポリ(2−エチルヘキシルアクリレート)、n−ブチルアクリレートとエチルアクリレートとの共重合体、酢酸ビニルとn−ブチルアクリレートとの共重合体など、もまた用いることができる。ポリ(スチレン−コ−ブタジエン)ラテックスは、好ましい疎水性材料である。親水性バインダーとラテックスバインダーとの混合物、例えばPVA(ポリビニルアルコール)のポリ(スチレン−コ−ブタジエン)ラテックスとの混合物もまた用いることができる。] [0026] 機械的な耐久性を、多孔性の第1の裏面層または非多孔性の最上の第2の裏面層に与えるために、上記で議論したポリマー材料に作用する架橋剤を少量加えることもできる。このような添加剤は、この層の凝集力を向上させる。架橋剤、例えばカルボジイミド、多官能性アジリジン、アルデヒド、イソシアネート、エポキシド、多価金属カチオン、ビニルスルホン、ピリジニウム、ピリジリウム(pyridylium)ジカチオンエーテル、メトキシアルキルメラミン、トリアジン、ジオキサン誘導体、クロムミョウバン、硫酸ジルコニウム、ホウ酸、またはホウ酸塩などを用いることができる。好ましくは、架橋剤は、アルデヒド、アセタールまたはケタール、例えば2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジオキサンである。] [0027] 非多孔性の最上の第2の層では、上記のポリマー材料は、親水性または疎水性のポリマー材料であることができる。好ましい親水性ポリマーは、ポリエステル、ポリウレタン、ポリビニルピロリドン、またはポリビニルアルコールもしくは変性ポリビニルアルコールである。最も好ましくは、非多孔性の最上の第2の裏面層中のポリマー材料は、ポリ(ビニルアルコール)である。非多孔性の最上の第2の裏面層中の疎水性ポリマー材料の場合には、好ましい例としては、スチレン−ブタジエンまたはポリ(ウレタン)が挙げられる。] [0028] 好ましくは、支持体の裏面にコートされた層は、印刷機が、支持体の裏面上に印刷され、赤外を吸収するコード化された表示(indicia)を確実に検出できるように、近赤外線に対して十分に透明である。] [0029] 支持体または前面のコーティングおよび裏面のコーティング中に含まれる材料に相当に依存する可能性があるが、1つの具体的な態様では、裏面上にコートされた層の合計の被覆率の、支持体の前面上のインク受容層の全体の被覆率に対する比率は、25〜65%、好ましくは30〜60%である。] [0030] 本発明の1つの態様では、多孔性の第1の裏面層中の無機粒子は、主に炭酸カルシウム粒子を含んでいる。「沈降炭酸カルシウム」という用語は、ここでは合成法で生成された炭酸カルシウムを規定するために用いられており、自然に見出される炭酸カルシウムに基づくものではない。好ましくは、このような態様では、多孔性の第1の裏面層は、沈降炭酸カルシウムの粒子を、この層中の全体の無機粒子を基準にして、65質量%超の量で含んでいる。この沈降炭酸カルシウムは、偏三角面体の、斜方晶系の、針状の、または斜方面体晶系のモルフォロジー、およびそれらの組み合わせを含むことができる。] [0031] 特には、1つの態様では、多孔性の第1の裏面層は、好ましくは5〜15質量%、より好ましくは6〜12質量%の量のバインダー、および80質量%以上の炭酸カルシウム粒子を含んでおり、炭酸カルシウム粒子は、好ましくは0.4〜5マイクロメートルのメジアン粒子径を有しており、3μm未満、より好ましくは2μm未満、最も好ましくは0.4〜2μm、例えば0.5〜1.5μmの好ましい大きさを備えている。] [0032] 用いることのできる偏三角面体の炭酸カルシウムの例としては、Specialty Minerals Inc.(Minerals Technologies Inc.の子会社)から入手可能な、種々のALBACAR PCC製品が挙げられる。Specialty Minerals Inc.から入手できる偏三角面体のPCC材料としては、ALBACAR HO、ALBACAR 5970およびVICALITY EXTRA LIGHTが挙げられる。他の種類の沈降炭酸カルシウムの例としては、同様にSpecialty Minerals Inc.から入手できるALBAGLOSおよびALBAFILPCC(複数)(斜方晶系の)、OPACARB PCC(針状の)およびVICALITY Heavy PCC(立方晶系の)製品が挙げられる。PCCを製造している他の会社としては、PfizerおよびSolvayが挙げられる。] [0033] 1つの好ましい態様では、多孔性の第1の裏面層は、沈降炭酸カルシウムを、無機粒子の全体の質量を基準として、40質量%以下の他の粒子と混合して含んでおり、他の粒子は、有機および/または他の無機粒子のいずれかであり、有機−無機複合材粒子、例えばカオリンクレーを含んでいる。] [0034] 本発明の他の態様では、多孔性の第1の裏面層中の無機粒子は、主にアルミナ水和物粒子で構成されている。当業者には理解されるであろうように、用語「アルミナ水和物」は、ここでは以下の一般式: Al2O3−n(OH)2n・mH2O (nは0〜3の整数、そしてmは0〜10、好ましくは0〜5の数)で規定される。多くの場合において、mH2Oは、水性相を表し、これは結晶格子の形成には加わらずに、除去することができる。従って、mは整数以外の値をとることができる。しかしながら、mおよびnは、同時には0とならない。] [0035] ベーム石構造を示すアルミナ水和物の結晶は、通常は層状の材料であり、その(020)面はマクロ平面を形成し、そして特徴的な回折ピークを示す。完全なベーム石以外に、擬ベーム石と称され、そして過剰の水を(020)面の層間に含む構造をとることができる。この擬ベーム石のX線回折パターンは、完全なベーム石のそれよりも広い回折ピークを示す。完全なベーム石および擬ベーム石は、互いに明確には区別することができないので、用語「ベーム石」または「ベーム石構造」は、ここでは特に断りのない限り、その両方を含むとして用いられる。本明細書の目的では、用語「ベーム石」はベーム石および/または擬ベーム石を意味している。] [0036] ベーム石および擬ベーム石は、アルミナ水和物、特にはアルミニウムオキシ水酸化物であり、これはここでは一般式、γ−AlO(OH)xH2O(xは0〜1)によって規定される。x=0の場合には、この材料は、擬バーム石に対して特にバーム石であり、x>0の場合で、そしてこの材料が水をそれらの結晶構造中に含む場合には、この材料は擬バーム石として知られている。また、ベーム石および擬ベーム石は、Al2O3・zH2Oとしても記載され、z=0の場合には、この材料はバーム石であり、そして1<z<2の場合には、この材料は擬バーム石である。上記の材料は、水酸化アルミニウム(たとえば、Al(OH)3、バイヤライトおよびギブザイト)およびダイアスポア(α−AlO(OOH)とは、それらの組成および結晶構造によって区別される。] [0037] 特に、1つの態様では、多孔性の第1の裏面層は、好ましくは5〜15質量%、より好ましくは6〜12質量%の量のバインダー、および80質量%以上のアルミニウム水和物粒子を含み、アルミニウム水和物粒子は、好ましくは0.1〜1.0マイクロメートルのメジアン粒子径を有し、0.5μm未満、より好ましくは0.2μm未満、最も好ましくは0.1〜0.2μmの好ましい大きさを備えている。] [0038] 本発明の更に他の好ましい態様では、多孔性の第1の裏面層中の無機粒子は、主にクレー粒子を含んでいる。] [0039] 特に、1つの態様では、多孔性の第1の裏面層は、好ましくは5〜15質量%、より好ましくは6〜12質量%の量のバインダー、および80質量%以上のクレー粒子を含み、クレー粒子は、好ましくは0.5〜5.0マイクロメートルのメジアン粒子径を有し、3μm未満、より好ましくは2μm未満、例えば0.5〜1.0μmのより好ましい大きさを備えている。] [0040] クレー粒子としては、例えば、カオリンクレー、デラミカオリンクレー、焼成クレーなどを挙げることができる。好ましいクレーはカオリンクレー、より好ましくは剥離したもの(exfoliated)である。商業的に入手可能なクレーの例としては、HYDRAGLOSS90(Huber)、POLYGLOSS 90(Huber)およびKAOFINE 90(Thiele Kaolin)が挙げられる。これらのクレーは、水中に単独で分散されていてよく、または少量(クレーの1質量(w/w)%未満)のアニオン性分散剤(例えば、COLLOID 211、アニオン性のポリアクリレート)を、分散過程を促進するために加えてもよい。] [0041] カオリンおよび他のクレー顔料が、全無機粒子の50質量%以上の量で用いられる態様では、層中の無機粒子の50%までは、更なる顔料粒子を含むことができ、その組成物は、炭酸カルシウム、タルク、ゼオライト、シリカ、アルミナ、および二酸化チタンなどを含むことができるが、これらには限定されない。] [0042] 本発明で用いられる支持体は、インクジェット受容体として通常用いられるいずれかの支持体、例えば樹脂コート紙、紙、ポリエステルであることができる。この支持体は、あるいは多孔性の合成ポリマー材料、例えば多孔性押出加工ポリエステルもしくはポリ(乳酸)、または微孔性材料、例えば、ペンシルベニア州ピッツバーグのPPGIndustries, Inc.によってTESLINの商品名で市販されているポリエチレンポリマー含有材料、TYVEK合成紙(DuPont Corp.)、およびOPPALYTEフィルム(Mobil Chemical Co.)および米国特許第5,244,861号明細書中に列挙されている他の複合材フィルムであることができる。] [0043] 半透明の支持体としては、普通紙、コート紙、合成紙、写真用紙支持体、溶融押出コート紙、およびラミネート紙、例えば二軸延伸支持体積層品が挙げられる。二軸延伸支持体積層品は、米国特許第5,853,965号明細書、第5,866,282号明細書、第5,874,205号明細書、第5,888,643号明細書、第5,888,681号明細書、第5,888,683号明細書および第5,888,714号明細書中に記載されている。これらの二軸延伸支持体としては、紙ベースおよび二軸延伸ポリオレフィンシート、典型的には紙ベースの片面または両面に積層されたポリプロピレンが挙げられる。] [0044] 透明支持体としては、セルロース誘導体、例えばセルロースエステル、三酢酸セルロース、二酢酸セルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート;ポリエステル、例えばポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(エチレンナフタレート)、ポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレート)およびそれらの共重合体;ポリイミド;ポリアミド;ポリカーボネート;ポリスチレン;ポリオレフィン、例えばポリエチレンまたはポリプロピレン;ポリスルホン;ポリアクリレート;ポリエーテルイミド;およびそれらの混合物が挙げられる。] [0045] コートされたインク保持層用の支持体は、好ましくは、普通紙、より好ましくは未処理品(非コート紙)から選ばれる。用語「普通紙」は、未処理の紙の上に適用された1g/m2未満のコーティングしか有さない紙を指している。用語「未処理の紙」は、セルロース系紙であって、その表面が連続層または別個の材料のコーティングを、その紙のセルロース繊維の上に有しないものを指しており、しかしながらこの紙はサイジング材で処理されていてもよく、または表面の一部の上を処理材料で含浸されていてもよい。] [0046] 本発明で用いられる支持体の厚さは、12〜500μm、好ましくは75〜300μmであることができ、例えば4〜5ミル厚(100マイクロメートル)の未処理の紙であることができる。] [0047] 本発明のインクジェット記録要素中には、広汎なインク受容前面コーティング組成物を用いることができるが、少しの例だけに言及する。場合によっては、インクジェット記録要素は、支持体に最も近接した多孔性ベース層に加えて、ベース層の上で、最上の多孔性画像受容もしくは光沢層の下に、多孔性のインク受容中間層を含むことができる。] [0048] このような態様の1つでは、乾燥質量被覆率を基準として、ベース層は、場合によっては1層もしくは2層以上の副層を含んでいるが、15g/m2〜60g/m2の量で存在しており、そして上部の層は1〜10g/m2の量で存在している。好ましくは、この上部の層は、インクジェット媒体中の大部分の媒染剤を比較的に高濃度で含んでおり、場合によっては媒染剤を、好ましくはカチオン性ポリマーの形態で、備えた唯一の層である。] [0049] 従って、本発明の1つの態様は、染料系または顔料系のいずれかのインクジェット印刷に有用で、吸収性の支持体の上に、順番に: (a)ポリマーバインダーおよび80質量%以上の、0.3〜5マイクロメートルの粒子径を有する無機粒子を含む多孔性ベース層、 (b)80質量%以上の無機粒子を含む、任意の1層または2層以上の多孔性インク受容中間層、および (c)全体の無機粒子の80質量%以上を含む多孔性の最上の光沢層(この無機粒子は、200nm未満のメジアン粒子径を有しており、場合によっては粒子の混合物である)、を含む、インクジェット記録要素に関する。] [0050] インクジェット記録要素を説明する場合には、以下の規定が通常適用される: 用語「多孔性の層」は、ここでは適用されるインクを、液体の拡散ではなく、毛管現象によって吸収することを特徴とする層を規定するために用いられる。多孔度は、バインダーに対する粒子の比率によって影響される可能性があるものの、多孔度は粒子間の空隙によって形成される細孔に基づいている。層の多孔度は、限界顔料体積濃度(CPVC)に基づいて予測することができる。支持体の上に、1層または2層以上の多孔性の層、好ましくは実質的に全ての層を有するインクジェット記録要素は、少なくとも支持体は多孔性であるとは考えられないけれども、「多孔性インクジェット記録要素」と称することができる。] [0051] 本方法に関しては、用語「画像受容層」は、顔料捕捉層、染料捕捉層または染料および顔料捕捉層として用いられる層を規定することを意図されており、画像受容層中では、印刷された画像は実質的にこの層を通して存在している。好ましくは、画像受容層は、染料系インク用の媒染剤を含んでいる。染料系のインクの場合には、画像は、場合によっては1層超の画像受容層中に存在していてもよい。] [0052] 本方法に関しては、用語「ベース層」(しばしば、「液溜(sump)層」または「インク担体液受容層」とも称される)は、ここでは少なくも1つの他のインク保持層の下の層であって、相当量のインク担体液を吸収する層を意味するように用いられる。使用にあたっては、インク用の担体液の相当量、好ましくは大部分は、このベース層中に受容される。ベース層は、画像含有層の上ではなく、そしてそれ自身は画像含有層(顔料捕捉層または染料捕捉層)ではない。好ましくは、ベース層は、支持体に最も近接したインク保持層である。] [0053] 用語「インク受容層」または「インク保持層」には、支持体の上のいずれかの、もしくは全ての層が含まれ、これらは適用されたインク組成物を受容し、インクジェット記録要素中で画像を形成するのに用いられた1種または2種以上のインク組成物(後に乾燥によって除去されるとしても、インク担体液および/または着色剤を含む)のいずれかの部分を吸収もしくは捕捉する。従って、インク受容層は、画像受容層を含むことができ、画像受容層の中では、画像が、染料および/または顔料、ベース層、またはいずれかの更なる層によって、例えばインクジェット記録要素のベース層と最上層との間に形成される。通常は、支持体の上の全ての層がインク受容性である。インク受容層がコートされる支持体もまた、インク担体液を吸収することができ、インク受容層ではなくて、インク吸収性または吸収剤層と称される。] [0054] これらの層は、場合によっては副層、好ましくは直接に隣接する副層に分かれていてもよく、この場合には、これらの副層は、独立して、個別に、そして集合的にこの層の制限を満たす。好ましくは、もしも分割されるのであれば、その時はこの層を作るのに2または3層の副層のみが存在する。] [0055] 好ましくは、印刷されていないインクジェット記録要素は、15ガードナー光沢単位以上の20度光沢を示す。より好ましくは、印刷されていないインクジェット記録要素の60度光沢は、40ガードナー光沢単位以上であり、より好ましくは20度光沢は、20ガードナー光沢単位以上であり、そして60度光沢は、50ガードナー光沢単位以上である。] [0056] 好ましい態様では、本インクジェット記録媒体は、写真画像品質を与え、そして画像品質を損なうことなく、5.0×10−4mL/cm2/秒以上のインク流量を吸収する能力を与える。このインク流量は、42秒間で、ピクセル当たりに10.35ピコリットル(pL)の平均インク体積で、インチ当たりに1200×1200ピクセルのアドレス可能な解像度で、4インチ×6インチの写真を印刷する場合に相当し、複数のコーティング工程による所定のピクセルの印刷は、4秒間未満の内に完成される。] [0057] 1つの特別な態様では、ベース層は、無機粒子、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、不溶性硫酸塩(例えば、硫酸バリウムまたは硫酸カルシウム)、含水シリカもしくはシリカゲル、ケイ酸塩(例えば、アルミノケイ酸塩)、二酸化チタン、タルク、およびクレーもしくはそれらの成分(例えば、カオリンもしくはカオリナイト)を含んでいる。ベース層中の無機粒子の大部分として好ましい粒子は、構造化された顔料であり、その中では分散した粒子は、微孔性の顔料と比較して、低い内部多孔度を有するか、または内部多孔度を有していない。構造化された顔料は、非球状のモルフォロジーを有し、それは乾燥されたコーティング中で密な充填を可能としない。沈降炭酸カルシウム(PCC)は、構造化された顔料の例であり、これはインクジェットコーティング中で高い多孔度を与える。例えば、偏三角面体のモルフォロジーを有する沈降炭酸カルシウムは、インクジェット印刷インクの吸収を与えるように用いられている。このベース層は、好ましくは50質量%〜90質量%の範囲の無機粒子を含んでいる。] [0058] このような態様では、ベースコートの上の層として、最上のインク受容層およびいずれかの任意の中間層は、金属酸化物粒子から選ばれる無機粒子を含んでおり、この金属酸化物粒子はおおまかに湿潤プロセスによって作られる粒子と、乾燥プロセス(気相プロセス)によって作られる粒子とに分けることができる。また、後者の種類の粒子は、ヒュームド粒子または熱分解法粒子と称される。気相法では、火炎加水分解法およびアーク法が商業的に用いられている。用語「火炎加水分解」は、金属もしくは非金属化合物の、燃料ガス、好ましくは水素、および酸素の反応によって生み出される火炎の、気相中での加水分解を意味すると理解される。高度に分散した、非多孔性の一次粒子が初期に形成され、これは、反応が続くに連れて、合体して集合体を形成し、そしてこれらの集合体は更に合体して集塊を形成することができる。好ましい態様では、これらの初期の粒子のBET表面積は5〜600m2/gである。ヒュームド金属酸化物は気相プロセスで生成されが、コロイド状金属酸化物は、乾燥プロセスによって作られた両方のヒュームド金属酸化物とは区別されず、そして区別することはできる。] [0059] ヒュームド粒子は、高いボイド比を有する三次元構造を形成するのに好適である。ニュームドまたは熱分解法粒子は、より小さい、初期粒子の集合体である。初期粒子は多孔性ではないが、集合体は著しいボイド体積を含んでおり、そして従って迅速な液体吸収が可能である。これらのボイド含有集合体は、この集合体粒子が密に充填され、それがコーティングの粒子間のボイド体積を最小化したとしても、コーティングが、液体吸収のための著しい容量を保持することを可能にする。] [0060] 例えば、本発明における選択的な任意の用途のためのヒュームドシリカが、Batz-Sohnらの米国特許第6,808,769号明細書、Morrisらの米国特許第6,964,992号明細書およびReganの米国特許第5,472,493号明細書中に記載されている。ヒュームドシリカの例が、下記の例中に与えられており、そして例えば、Cabot Corp.から、一群の商標CAB-O-SILシリカの名称の下に、またはDegussaから、一群の商標AEROSILシリカの名称の下に、商業的に入手可能である。種々のヒュームドアルミナもまた商業的に容易に入手できる。例えば、本発明における選択的な任意の用途用のヒュームドアルミナ粒子は、米国特許出願公開第2005/0170107号明細書中に記載されている。] [0061] 好ましくは、最上のインク受容層光沢生成層(「光沢層」)、インクジェット記録要素用の画像受容層中の実質的に全ての粒子は、300nm以下の平均一次および二次粒子径を有している。] [0062] 光沢層中のボイドは、インクがベース層中に認め得るほどに浸透するための経路を与え、そうしてベース層が乾燥時間に貢献できるようにする。従って、光沢層中のボイドは、最適な中間層の吸収のためには、ベース層中のボイドと通じて(連結して)おり、そしてベース層中のボイドと比べて、好ましくは(しかしながら必須ではなく)、同等または若干大きいボイド寸法を有している。1つの態様では上部の光沢層は、層中の全体の固形分を基準として、10質量%未満のバインダーを含んでいる。この上部の光沢層中のバインダーは、ベース層中と同じバインダーから選ぶことができる。上記のいずれかの親水性バインダーを同様に用いることができるが、ポリ(ビニルアルコール)がここでも好ましいバインダーであり、例えばポリビニルアセテート、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)、ポリ(2−メチル−2−オキサゾリン)、ポリ(アクリルアミド)、キトサン、ポリ(エチレンオキシド)、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどである。] [0063] 多孔性ベース層および光沢生成インク受容層中に用いられる粒子および任意成分のバインダーの、粒子対バインダー質量比は、100:0〜60:40、好ましくは100:0〜90:10の範囲であることができる。一般には、上記の範囲外の粒子対バインダー比を有する層は、通常は良好な画像品質を与えるのに十分に多孔性ではない。本発明の好ましい態様では、ベース層および光沢生成インク受容層の両方の中の、粒子のポリマーバインダーに対する体積比は、1:1〜15:1である。] [0064] 慣用の添加剤を、本発明のインク受容層中に含むことができ、それは記録要素の具体的な用途に依る可能性がある。場合によってはインクジェット記録要素のインク受容層中に含まれていてもよい、このような添加剤としては、架橋剤、レオロジー調節剤、界面活性剤、UV吸収剤、殺生物剤、滑剤、染料、蛍光増白剤、および他の慣用の既知の添加剤が挙げられる。添加剤は、インクジェット記録要素のインク受容層が、他の画像記録製品または画像記録装置の駆動もしくは搬送機構に接触することになる可能性があるという事実に照らして添加することができ、従って艶消し粒子などのような添加剤を、それらが目的の特性を低下させない範囲内で加えることができる。] [0065] 本インクジェット記録要素の、支持体の前面または裏面上の、全てのコートされた層は、種々のコーティング方法によって作ることができ、これらのコーティング方法としては、線巻きロッドコーティング、スロットコーティング、スライドホッパーコーティング、グラビア、カーテンコーティングなど、が挙げられるが、これらには限定されない。これらの方法のいくつかは、2層または3層以上の層の同時コーティングを可能にし、これは製造の経済的な観点から好ましい。] [0066] 裏面層は、インク受容層、例えば光沢層が、前面上にコートされた後に、支持体の裏面上にコートするか、または最初に裏面にコートし、そして次いで1層もしくは2層以上のインク受容層を前面上にコートすることができる。しかしながら、光沢層を含むインク受容層がコートされてしまった後に、支持体の裏面上に裏面層をコートすることが好ましい。] [0067] 裏面層のコートおよび乾燥の後に、この層を、慣用のカレンダー装置によってカレンダー操作に掛けることができる。しかしながら、過剰のカレンダー操作は平滑化を促進し、このことは、裏面層と光沢層との間の静摩擦係数を増大させ過ぎて、印刷機中でのシートの搬送に不調をもたらす。従って、製造方法の適切な制御が必要である。] [0068] 上記のように、本発明においては、画像形成表面上の最上層および裏面コート層の間の静摩擦係数を、この最上の画像形成層中の顔料およびバインダーの種類、量そしてコート量を適切に選択することによって、ならびに裏面の最上層中の顔料およびバインダーの種類、量そしてコート量を適切に選択することによって、0.9以下、好ましくは0.2以上に調整することが必要である。静摩擦係数が小さ過ぎると、多くのシートを積重ねた場合に、それらを安定して積重ねることができない。] [0069] ローラーが、媒体を、媒体の積み重なりから取って、印刷機中に滑り込ませることを可能にするには、静的な裏面対ローラーもしくは「ピッキング」COFは、前面対裏面COFよりも大きくなければならない。裏面対ローラーのCOFと裏面対前面のCOFとの差は、0.75超、好ましくは0.9超でなければならない。媒体を印刷機中で搬送することを可能にするためには、動的な裏面対ローラーもしくは「給紙」COFは、前面対裏面のCOFよりも大きくなければならない。デルタCOFは、0.40超、好ましくは0.6超でなければならない。] [0070] 本発明の他の態様は、(A)デジタルデータ信号に応答するインクジェット印刷機を準備すること、(B)このインクジェット印刷機に、上記の裏面コートを有するインクジェット記録要素を供給すること、(C)このインクジェット印刷機に、インクジェットインク組成物を供給すること、および(D)前記のデジタルデータ信号に応答して、前記のインクジェットインク組成物を用いて、前記のインクジェット記録要素上に印刷すること、の各工程を含むインクジェット印刷方法に関する。] [0071] 以下の例は、更に本発明を説明する。 例 カールの評価 媒体の試料を、製造後、印刷前のカールについて、下記の手順で試験した。媒体の試料を10cm×15cmに切断し、そして条件1(12℃および20%RH)で24時間状態調節し、そして追加の試料を条件2(27℃および80%RH)で状態調節した。状態調節の期間に続いて、端部の上昇を、それぞれの試料のそれぞれの四隅で測定し、そして10枚の試料の結果を平均した。正のカールは、画像側の方向へのカールを示し、そして負のカールは、裏面の方向へのカールを示している。条件1および条件2の間のカールの差の絶対値を、「デルタカール」として計算した。] [0072] ピッキングおよび給紙試験 媒体の試料を10cm×15cmに切断し、そして10枚に積重ねて放置した。この積み重なりを、前記のカール評価での条件1で状態調節した。状態調節の24時間の期間に続いて、この積み重なりをKODAK 5300印刷機中に供給した。連続的に10枚の印刷物を作り、そして次いで、100枚の印刷物が作られるまで、媒体供給トレイに、10枚のシートの追加の積み重なりを再充填した。搬送の不成功を表にまとめた。観察された不成功の種類としては、ピッキングの不成功、正しい給紙の不成功、および同時に2枚のシートを給紙することが挙げられる。] [0073] スクラッチ試験 印刷していない試料の多点スクラッチ挙動を、Eastman Kodak Companyが設計し、そして製造したSingle Arm Scratch装置を用いて、以下の手順に従って評価した。試料を、試験の前に、23℃/50%RHで18時間以上、状態調節した。この状態調節の期間の後に、それぞれのコーティングについて、3枚の繰り返しの試料を、3M 268XA TRIZACTフィルム(A35MIC等級)からなる研磨器を用いてスクラッチした。180グラムの定荷重および25mm/秒のスクラッチ速度を用いた。スクラッチの発生が終了した後に、試料の目視評価を行い、損傷の程度を分類した。] [0074] スクラッチ評価に用いた分類は以下の通りである。 1=目に見えるスクラッチはなく、粉立ちがない 2=わずかなスクラッチ、非常にわずかな粉立ち 3=目に見えるスクラッチ、中位の粉立ち 4=大量のスクラッチ、大量の粉立ち 5=表面の損傷、コーティングが取れた] [0075] 例1 180g/m2の坪量で、ユーカリノキ繊維を含む紙支持体を準備した。画像側表面上に、炭酸カルシウム(ALBAGLOSS-S、Specialty Minerals Inc.)、シリカゲル(IJ 624、Gasil)、スチレンブタジエンラテックス(CP692NA、Dow)、ポリ(ビニルアルコール)(CELVOL 325、Celanese Corp.)を、65/21/11/2の乾燥質量比で含む、ベース層水性コーティング組成物を、30g/m2でビードコートし、そして乾燥した。] [0076] コロイド状のベーム石(CATAPAL 200、Sasol Inc.)、ポリ(ビニルアルコール)(GH23、Nippon Gohsei)、グリオキサール(CARTABOND GHF、Clariant)およびホウ酸を、95.38/4.25/0.25/0.12の乾燥質量比で含む第2の水性コーティング組成物、およびヒュームドアルミナ(PG008、Cabot Corp)、ベーム石(DISPAL 14N4-80、Sasol)、ポリ(ビニルアルコール)(GH23、Nippon Gohsei)、媒染剤(Eastman Kodak Companyから)、界面活性剤(ZONYLFSN、DuPont)、グリオキサール(CARTABOND GHF、Clariant)およびホウ酸を、41.7/36.5/5.3/15.7/0.3/0.3/0.1の乾燥質量比で含む第3の水性コーティング組成物を、スライドホッパービードコーティング法を用いて、それぞれ40g/m2と2g/m2で、先にコートしたベース層の上に、同時にコートし、そして乾燥した。] [0077] クレー(HYDRAGLOSS90、J.M. Huber Corp)、ポリ(ビニルアルコール)(MOWIOL 28-99、Kuraray Inc)、分散剤(COLLOID 211)、グリオキサール(CARTABONDGHF、Clariant)を、91/8/0.9/0.1の乾燥質量比で含む第4の水性コーティング組成物、およびポリ(ビニルアルコール)(MOWIOL 28-99、Kuraray Inc.)を含む第5のコーティング組成物を、スライドホッパービードコーティング法を用いて、それぞれ25g/m2および3g/m2で、支持体の画像受容層とは反対側の表面上に、同時にコートし、そして乾燥して、本発明の例I−1を与えた。] [0078] 比較例C−1〜C−4を、裏面のコーティングを下記のように変えた以外は、例I−1と同様に調製した。 C−1:クレー層のみ、PVA表皮コートなし C−2:PVA層のみ、クレー層ベースコートなし C−3:クレー層のみで、クレー/PVA比を91/8から80/20へと増加 C−4:裏面コートなし] [0079] ピッキングと給紙、カールおよびの耐磨耗性の評価の結果を表1中に示した。] [0080] ] [0081] 上記の表1中に示した結果は、印刷前の許容できるカールおよびほぼエラーなしの「ピッキングおよび給紙」および目に見えるスクラッチも粉立ちもないことは、本発明で用いられる2層の裏面コーティングでのみ可能であることを示している。もしも、支持体により近いクレー含有層を省略したら、カールは受け入れ不能である。もしも、PVAから本質的になる最外層を省略したら、印刷機の機構中での給紙にエラーの傾向が現れる。] [0082] 静および動摩擦係数試験 この試験は、媒体の表面の動きに抵抗する摩擦力の、この表面に垂直に加えられる力(媒体の質量)に対する比率を決定するために行なわれた。この試験は、Instron(登録商標)装置を用いて、媒体が静止形態から動き始めるのに要する力(静的力)、および媒体が一定の速度で動き続けるのに必要な力(動的力)を測定して行なった。] [0083] 接触面積は、6.5平方センチメートルであった。測定は、23℃、そして相対湿度(RH)50%で行なった。動的速度は47cm/分、そして垂直力は100グラムであった。これらの条件は、媒体が、Kodak Easyshare 5300(登録商標)印刷機中で遭遇するであろう条件を再現するように選んだ。] [0084] 摩擦係数(静および動)を、KODAK EASYSHARE 5300印刷機のローラー材料について、インクジェット受容体の裏面に対して、そして前面について、媒体の裏面に対して、測定した。これらの結果を表2に示した。] [0085] ] [0086] 表2中に示した結果は、ローラーが、媒体を、媒体の積み重なりから取って、印刷機中に滑り込ませることを可能にするには、裏面対ローラーまたは「ピッキング」の静的COFは、前面対裏面のCOFよりも大きくなければならないことを示している。裏面対ローラーのCOFと裏面対前面のCOFとの差は、0.75よりも大きくなければならない。例I−1、C−2およびC−4は、この要求を満たしている。媒体を印刷機中で搬送することを可能にするためには、裏面対ローラーの動的COFまたは「給紙」COFは、前面対裏面のCOFよりも大きくなければならない。ここではデルタCOFは0.40よりも大きくなければならない。例I−1、C−2およびC−4は、この要求を満たしている。] [0087] 例2 この例は、裏面の最外層の厚さの変化の効果を示している。裏面コートの最外層中のPVAの乾燥質量を1g/m2〜6g/m2の範囲で変えたこと以外は、上記のコーティングI−1で用いた手順に従って一連のコーティングを調製した。乾燥の後に、1g/m2のPVAは、約1ミクロンの厚さに相当している。例1と同様に、カールとピッキングおよび給紙能力を評価し、そしてそれらの結果を表3中に示した。] [0088] ] [0089] 表3中に示した結果は、より信頼できるピッキングおよび給紙挙動を得るためには、裏面コートの最外層中に、2g/m2以上の親水性ポリマーが望まれることを示している。これらの結果は、PVAの層が厚過ぎると、与えられた紙および前面コーティングのカールに悪影響を及ぼす可能性があることを示している。この例では、PVAの上限は、5〜6g/m2に達するが、しかしながら異なる紙支持体または前面コーティングでは増加または減少することができる。] [0090] 例3 この例は、裏面層の最外層中に代わりのバインダーを用いた例を示している。裏面コートの最外層中で異なるポリマーを用いた以外は、例1での手順に従って一連のコーティングを調製した。これらのコーティングのピッキングおよび給紙の性能を、例1中で用いた手順に従って評価した。これらの結果を表4に示した。] [0091] ] [0092] 表4中に示した結果は、種々のポリマー層が最外の裏面層に好適であることを示している。] [0093] 例4 この例は、裏面層の最上層中における、ポリマー材料(PVA)の分子量および加水分解度の効果を示している。異なる種類のポリ(ビニルアルコール)を裏面コートの最外層中に用いた以外は、例1における手順に従って、一連のコーティングを調製した。用いたポリ(ビニルアルコール)の素性および特性を表5中に示した。これらのコーティングを例1と同様に評価し、そしてそれらの結果を表5中に示した。] [0094] ] [0095] 表5中に示した結果は、PVAを分子量(溶液粘度によって表される)およびケン化度の範囲にわたって用いることによって、受け入れ可能な結果が達成されることを示している。相当する粘度は20〜52に及び、そしてケン化度は、78%〜99%に及ぶ。] [0096] 例5 裏側コートの内側層中で異なる種類の無機粒子が用いられた以外は、例1における手順に従って一連のコーティングを調製した。用いた充填剤の素性を、下記の表6に示した。コーティングを例1におけると同様に評価し、そしてピッキングと給紙、デルタカール、および耐磨耗性の評価結果もまた、表6中に示した。] [0097] ] 実施例 [0098] 表6中に示した結果は、例1の内側層中のクレーに置き換えて、他の無機粒子を用いても、受け入れ可能な結果が達成されることを示している。]
权利要求:
請求項1 前面と裏面を有する支持体を含むインクジェット記録要素であって、該インクジェット記録要素は、(a)該支持体の前面上の、1層または2層以上の多孔性インク受容層であって、該1層または2層以上のインク受容層の全体の被覆率は、15g/m2以上である1層または2層以上の多孔性インク受容層、ならびに(b)該支持体の裏面上の、該支持体からの順番で、以下のコートされた層:(i)無機粒子および固形分で4質量%〜50質量%のポリマーバインダーを含む多孔性の第1の裏面層であって、この第1の裏面層の被覆率は、2〜50g/m2である多孔性の第1の裏面層、および(ii)前記の多孔性の第1の裏面層の上の、固形分で75質量%以上のポリマー材料を含む、非多孔性の最上の第2の裏面層であって、この第2の裏面層の被覆率は、2〜10g/m2である非多孔性の最上の第2の裏面層、を含んでなるインクジェット記録要素。 請求項2 前記の多孔性の第1の裏面層中の前記の無機粒子が、クレー、炭酸カルシウム、ベーム石およびそれらの組み合わせからなる群から選ばれる、請求項1記載のインクジェット記録要素。 請求項3 前記の多孔性の第1の裏面層中の前記の無機粒子が、メジアン寸法の内の少なくとも1つが1マイクロメートル未満である、請求項1記載のインクジェット記録要素。 請求項4 前記の多孔性の第1の裏面層中の前記の無機粒子が、カオリンクレー、ベーム石、または炭酸カルシウムから選ばれ、そして100nm〜2μmのメジアン粒子径を有している、請求項3記載のインクジェット記録要素。 請求項5 前記の無機粒子が、カオリンクレーを含む、請求項4記載のインクジェット記録要素。 請求項6 前記の無機粒子が、カオリンクレーおよび炭酸カルシウムの混合物を含む、請求項5記載のインクジェット記録要素。 請求項7 前記の非多孔性の最上の第2の裏面層中のポリマー材料が、ポリエステル、ポリウレタン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、および変性ポリビニルアルコールからなる群から選ばれる、請求項1記載のインクジェット記録要素。 請求項8 前記の非多孔性の最上の第2の裏面層中の前記のポリマー材料が、親水性ポリマーである、請求項1記載のインクジェット記録要素。 請求項9 前記の非多孔性の最上の第2の裏面層中の前記のポリマー材料が、ポリ(ビニルアルコール)である、請求項8記載のインクジェット記録要素。 請求項10 前記の非多孔性の最上の第2の裏面層中の前記のポリマー材料が、疎水性ポリマーである、請求項1記載のインクジェット記録要素。 請求項11 前記の非多孔性の最上の第2の裏面層中の前記のポリマー材料が、スチレン−ブタジエンまたはポリ(ウレタン)である、請求項10記載のインクジェット記録要素。 請求項12 前記のインクジェット記録要素が、前記の支持体の前面上に、少なくとも2層の多孔性インク受容層、少なくとも1層のベース層、および少なくとも1層の画像受容層を含む、請求項1記載のインクジェット記録要素。 請求項13 前記の支持体が、セルロース系材料を含む、請求項1記載のインクジェット記録要素。 請求項14 前記の支持体が、樹脂コートされていない紙を含む、請求項1記載のインクジェット記録要素。 請求項15 前記の支持体の裏面上の前記コート層が、該支持体の裏面上に印刷され、赤外を吸収するコード化された表示を印刷機が効果的に検出できるように、近赤外線に対して十分に透明である、請求項1記載のインクジェット記録要素。 請求項16 前面および裏面を有する支持体を含むインクジェット記録要素であって、該インクジェット記録要素は、(a)該支持体の該前面上に、少なくとも2層の多孔性インク受容層(該1層または2層以上のインク受容層の全体の被覆率は40g/m2以上である)、ならびに(b)該支持体の該裏面層上に、該支持体からの順番で、以下のコートされた層:(i)カオリン粒子および固形分で5〜15質量%のポリマーバインダーを含む多孔性の第1の裏面層(該第1の裏面層の被覆率は、15g/m2以上である)、および(ii)該多孔性の第1の裏面層の上に、固形分で80質量%以上のポリ(ビニルアルコール)を含む非多孔質の最上の第2の裏面層(この第2の裏面層の被覆率は、2g/m2以上である)を含み、裏面上のコート層の全体の被覆率の、支持体の前面上のインク受容層の全体の被覆率に対する比率が、25〜65%である、インクジェット記録要素。 請求項17 (A)デジタルデータ信号に応答するインクジェット印刷機を準備すること、(B)該インクジェット印刷機に、請求項1に記載のインクジェット記録要素を供給すること、(C)該インクジェット印刷機に、インクジェットインク組成物を供給すること、および(D)該デジタルデータ信号に応答して、該インクジェットインク組成物を用いて、該インクジェット記録要素上に印刷すること、の各工程を含むインクジェット印刷方法。
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同族专利:
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引用文献:
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